定期保険(ていきほけん)とは、契約時に設定した保険期間中は保険金額が変わらない保険です。保障の期間が一定期間のため、一生涯保障する終身保険と比べて保険料が安くて済みます。終身保険には解約返戻金がありますが、定期保険には通常、解約返戻金はないので(保険期間が長い商品は解約返戻金があるケースもあり)、「掛け捨て保険」とも呼ばれています。
保険期間には10年、15年、20年、30年などの「年満了」と55歳、60歳、65歳など自分の年齢で満了時期を設定する「歳満了」があります。
また、30年間保障する場合でも、10年間ごとに更新する「更新型」と、当初から30年など長期で契約する「全期型」があります。「更新型」は保険期間が終了すると同じ保障内容で一般的には80歳まで自動更新できますが、(更新時に告知は不要)その時点の年齢で保険料が再計算されるため、保険料が上がっていきます。「全期型」はその保険期間中、保険料が変わりません。 活用例としては、お子様が独り立ちるすまでの一定期間の間にできるだけ保険料を安くして、万が一の際のご家族の生活費や教育費など保障を大きく備えたいなどの場合は、メリットがあります。
一方デメリットは、保険期間満了後1日でも過ぎると一切保険は受け取れませんので注意が必要です。また保険期間満了後にご年齢を重ねた将来、新に保険加入しようとした際、病歴や持病から保険加入できないといったリスクも頭に入れておく必要があります。
併せて、定期保険は基本的に掛け捨てでお金は貯まりませんので、取り急ぎ貯蓄の優先度を下げ、現在の家計から最低限の保険料で必要な保障を確保したいといった場合は候補に入れておくとよいでしょう。