脳梗塞は、前ぶれ発作ともいわれる一過性虚血発作(TIA)を起こすことがあります。 この一過性虚血発作(TIA)は、脳の血管内に血液のかたまり(血栓)ができて、詰まることにより起こる症状で、脳梗塞を起こす前の数秒から数分、ときには数時間続くことがあります。
「片方の手や足がしびれる」「体の半身の感覚が鈍くなる」「急に手足の力が抜けて持っている物を落としたり、しゃがみこんだりする」「ろれつが回らなくなる」「グルグル回る様なめまいがする」「ふわふわ浮いた様な感じに襲われる」「物につまずきやすくなった」「視野の半分が欠けることがある」「片目にカーテンがかかった様に目の前が真っ暗になったことがある」などの症状があげられます。
その症状が消えても、安心せず神経内科や脳神経外科などを受診して検査を受けておくと早期発見・予防に繋げられます。発症リスクの高い方は痛みの無い脳ドック(自費診療)を受けることをおすすめです。
脳梗塞を起こしたら、一刻も早く血管を塞いでいる血栓を取り除き、脳細胞への血液の巡りを回復しなければなりません。 発症後3時間以内にt-PAという薬で血栓を素早く溶かし、脳細胞への血液の巡りを回復する必要があります。後遺症を残さずに回復する確率を高めるためには、すぐに救急車で病院へ行き、回復のチャンスを逃さないようにしましょう。
- 出典
- 国立国際医療研究センター
- 国立研究開発法人国立循環器病研究センター
- 国立研究開発法人国立がん研究センター
- 公益財団法人がん研究振興財団
- 米国議会がん問題調査委員会「OTA」レポート -国際がん研究機関 出米国国立がん研究所