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更新日:2020年10月24日

30代の保険の選び方(独身の場合)

30代の保険の選び方(独身の場合)

生命保険の加入率

20代での保険の加入率が6割弱であることを考えると、30代で保険に加入する人が増えているということがわかります。

年間払込保険料

月々に換算すると、1万から2万円程度の保険に加入する人が多いこともわかります。

それぞれのライフスタイルに合わせた保険の選び方について見てみましょう。

独身

まず必要なのは「医療保険」ですね。

乳がん・子宮がん率

高齢者に比べて持病や疾患のリスクが低いとはいえ、女性特有のガンなどは30代からリクスが高まる傾向にあります。

また企業にお勤めの場合、20代に比べ責任のある仕事を任される立場になり、そちらに比例して業務量やノルマが増え、心身ともに疲労しがちなのに対し、20代の頃のような回復力がないことに自覚が追いつかずに無理をして体を壊してしまうなど心当たりがある方も多くいらっしゃるかと思います。

とはいえまだまだ定年までは先は長く現役世代が続きますから、入院費用はもちろんですが、通院費がしっかり保障されているものを選ぶといいでしょう。

そして、「死亡保険」の考え方です。死亡後の整理にかかる費用を死後整理資金といいますが、これがどれくらいなのか知っておく必要があります。

独身の方は一般的に残されたご家族の生活費などは必要ありませんので、ご自身の為の最低限の葬儀費用と整理資金合わせて200万~300万円程度用意しておくとよいでしょう。

そして「収入保障保険」に関しては、現在仕送り等されている、ローンの返済をしている、等の場合は必要かもしれませんが、独身であれば特に必要ないと考えます。

どちらかというと生きている間のリスクに焦点をおいて「就業不能保険」というものも検討してみるとよいでしょう。

就業不能保険 収入保障保険

死亡後に支払われる収入保障保険と違い、病気や怪我などで就業できなくなったときの収入を保障してくれるものです。

短期的な休業でしたら貯蓄などでやりくりできても、長期的となると独身者の場合、誰かの収入をあてにすることができません。

特に自営業やフリーランスの方は会社からの保障を受けることができないので、もしものための保険として検討してみてください。

注意点

日本には医療保険制度があり、国民全員に手軽に医療が施されるための公的な仕組みがあります。

手術や特殊な医療を受ける場合は、高額医療制度というもので個人の負担を軽減してくれる方法もあります。

また年金制度もあり、残された家族のための遺族年金制度もあります。

万が一のときの保険とはいえ、不安要素をすべて保険で補おうとすると掛け金が増えてしまい、現在の暮らしを圧迫しかねません。

公的サービスを上手に使い、それでも足りない部分を保険で補うということを覚えておいてください。

ポイント

保険の加入でまずおさえておきたいポイントは、なんの為の保険なのかということです。

教育資金のために保険に加入しても、満期が子供の進学時期にあってなければ貯蓄にはなりますが本来の目的としては使えません。

大きな病院まで遠く通院費がとてもかかるのに通院費がでない保険では、せっかくの保険もその価値は半減ですよね。

安いからといくつも医療保険に加入して入院や手術費が合計でかなりの保障になったとしても、いざ使いたいときにその疾患が対象外では意味がありません。

医療保険ならできるだけ多くの疾患や通院費などのプラスアルファの保障があるもの。

死亡保険は、その後の生活資金目的だけでなく、死後整理金としても使用することを覚えておく。

収入保障保険は、遺族年金や公的サービスでも足りない部分のカバーができる金額設定を。

保険に加入するための目的をはっきりさせておきましょう。

まとめ

30代は、ライフスタイルが大きく変化する年代と言われています。

昔から契約している保険があったとしても、定期的にメンテナンスを行い見直すと良いでしょう。

目的がはっきりしない、どのように選べばいいかわからないなど、保険の仕組みは複雑で分かりづらいものです。

少しでも迷いがあれば、より良い選択をする為にぜひ一度専門家にご相談ください。

【参考文献】

  • 文部科学省『学校基本調査-令和元年度(速報)結果の概要-』
  • 厚生労働省『平成26年患者調査~9-1推計入院患者数,性・年齢階級 × 傷病分類 × 病院-一般診療所別』
  • 公益財団法人生命保険文化センター『平成28年度「生活保障に関する調査」』
  • 公益財団法人生命保険文化センター『一日あたりの医療費(自己負担額)はどれくらい?』

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