心臓の筋肉(心筋)に栄養を送っている冠(状)動脈が動脈硬化の為に狭くなったり詰まったりして、心筋に十分な血液が行き渡らず(虚血)発作を起こすのが狭心症・心筋梗塞です。 狭心症は血液不足が一時的なもので心筋の回復が可能ですが、心筋梗塞では心筋が壊死してしまいます。
症状は、「胸の中心が痛む」「その痛みが左肩から左腕に伝わる」「運動したりタバコを吸うと胸や背中が痛む」「胸痛は無いが何となく呼吸が苦しくフラフラしたり吐き気がする」などがあげられます。 高齢者や糖尿病の方は無症候性(無痛性)心筋梗塞という、吐き気やだるさだけで胸痛の症状が出ないことがあるので注意が必要です。 心筋梗塞は死に繋がる恐い病気ですから、心筋梗塞になる前の狭心症の段階で早期発見をして治療を始めることが大切です。
早期発見には心臓ドック(自費診療)が有効で、ホルター心電図検査やトレッドミル運動負荷試験、心エコー(心臓超音波)検査などがあります。 高血圧、脂質異常症、糖尿病、タバコ喫煙者、脳卒中や心臓病の近親者がいる方、心臓に不安がある方、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に該当する方、40歳過ぎの方は年1度の割合で検診されることをおすすめします。
- 出典
- 国立国際医療研究センター
- 国立研究開発法人国立循環器病研究センター
- 国立研究開発法人国立がん研究センター
- 公益財団法人がん研究振興財団
- 米国議会がん問題調査委員会「OTA」レポート -国際がん研究機関 出米国国立がん研究所